小さな物語

日常の中で、ふっと頭に浮かぶイメージや言葉を追いかけていく…、 そこから出来上がる小さな作品です。

Appleと林檎

都会育ちだった女性が、大叔母の残した田舎家に引っ越してきた。そんな彼女のささやかな日常と、曖昧な意識の向こう側からやってくるイメージや言葉が導く、非日常の世界、不可解な世界の二重構造です。

 

「アップルと林檎」

No.1 彼女の小さな家の二階の北側に

No.2 村人はまだ彼女によそよそしく

No.3 書斎に残された大叔母の大量の本を眺めている

No.4 染み一つない完璧さ、母がどんな人かと聞かれたら

No.5 夜も更け、田舎の静けさは一層深まっていた

No.6 散歩の途中で見つけたその店は

No.7 彼は不格好に膨らんだ黒くて重そうな鞄を手に下げ

No.8 彼女はベランダに出ると飛び切り大きな伸びをし

No.9 道の向こうに小さな小屋ひとつ分もありそうな大きな岩が

No.10 陽だまりの中、無心の目を輝かせた男の子たちが

No.11 田舎の夜道に靴音は響かなかった

No.12 彼女はいつものように、村の食料品店で

No.13 南に面したテラスからの眺めは開けていた

No.14 その日は何故か朝早く目が覚めた

No.15 秋風の心地良い頃に彼はやって来た

 

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